コロナ禍はガイア そして人類の進化に対する警鐘

2020.06.25

6月初旬に鹿児島、徳島が梅雨に入り、ゲリラ豪雨、猛暑の日々が続いています。

温暖化が進むに伴い、緩やかに地球の平均気温が高くなっていくのではなく、地球のバランスが崩れると、気候変動が穏やかであった日本の気候を狂暴化させるのです。6月の初旬にも関わらず、40度近い猛暑や、毎時100㎜もの豪雨など、これから台風も巨大化し、前線の活発化により至る所で洪水、斜面崩壊などの自然災害が多発しそうです。

地球が約46億年前に誕生し、霊長類が6500万年前に誕生しました。地球の大気を構成する酸素濃度や二酸化炭素濃度などが、約6億年前に現在の酸素濃度に近付いてから様々な生物が環境の変化と共に誕生、絶滅を繰り返した後、霊長類、そしてついに300万年前にアウストラロピテクス(猿人)が誕生します。

ジェームズ・ラブロックが「ガイア説」を唱え、その中で地球と生物があたかも一体となって巨大な生物「ガイア」となり、自意識があるかの如く生物にとって、理想的な環境を維持している、と説明しています。我々もガイアの一部であり、他の生物と共に地球と一体となって存在してきました。しかし、約200年前の産業革命以降、石炭等の燃焼を利用した蒸気機関によって、食物の生産性等を飛躍的に上げ続けています。

その結果として、人類の人口は爆発的に増加し、100年で倍の20億人に、そして現在は80億人に迫ろうとしています。2050年には約100億人になると推計されています。私自身MITでスターマン博士から「2000年代の半ばには世界人口が100億人に到達し、その後激減する」と聞き、初めて地球規模の視点と現在の人類が直面する大きな課題に気付きました。

今回のコロナウィルスによる新型肺炎も、人類の人口爆発過程で、開発が人跡未踏の地に進む、あるいは、これまでの禁忌を破ることなどにより、発生したのではないかと考えます。一方で、人類は踏み込んではいけない領域に入りつつあると危惧しています。

  1. 遺伝子操作により生命を人為的に作り出す。女性同士の夫婦から子供を産めるようにする。誕生前に遺伝子を調べて、生まれてくる子供を意図的に堕胎する。
  2. AIの発展により人間を超える知能を創り出す。これは、人間を超える存在である神の創造ともいえると思います。

これから人類がさらに進歩発展していくためには、どのように進むべきなのか?
持続可能な開発・発展かつ、何が人にとり、また、ガイアにとり幸せとなるのか、フィロソフィーを明確化し、そのフィロソフィーに基づいた倫理観、行動倫理規定などをしっかりと整備していくことが何よりも重要であると、このコロナ禍は警鐘を鳴らしてくれているのではないでしょうか。

代表取締役 藤崎 耕治

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