PROFILE
代表取締役 藤崎 耕治
幼少時からスケールの大きな仕事がしたいと考え、大学では土木工学を専攻。卒業後は大林組へ入社し、国内外で社会インフラの建設工事に従事。大林組在籍時にMITへ留学し、システムダイナミックスとスターマン博士と出会う。
その出会いが地球環境について考える機会となり、土木技術者として自然と向き合い、地球温暖化への危機意識が高まり、1997年藤崎電機に入社。2011年GF(旧社名:ガイアパワー)を設立。創業以来、環境問題解決に向けて、事業全般を牽引。
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Q.1 なぜ自然エネルギー事業を始められたのか、その背景を聞かせてください
1990年ボストンに留学していた際、恩師であるスターマン博士が黒板に一本の右上がりの曲線を描き「この曲線の意味することは」と問いかけられました。
はじめは理解できませんでしたが、その曲線は「世界人口の推移を表したもので2000年代中ごろには世界人口は100億人に到達し、その後、減少していく。そして地球の資源は100億人の負荷に耐えられなくなり、世界は成長の限界を迎え人口は減少する。それが我々が行った未来の地球のシミュレーションの結果です。」と教えてもらいました。
初めて地球規模の課題を突き付けられた瞬間でした。
スターマン博士から発せられた問いかけは、地球規模の視点を持ち、その課題を自分事として捉え行動するきっかけとなりました。一方で、そのような大きな課題に対して、私のような一介の技術者がどうにか出来るものではないとも考えたのです。課題に対して思い悩む日々が続きました。
そんなある時、エドワード・ローレンツによる論文を目にしました。その論文では「非常に些細な変化でも大きな結果を生み出す」というバタフライ効果について述べられていました。私みたいな小さな存在でも、行動することによって、地球規模の問題に対して変化を生み出すことが出来る。そう信じ「地球温暖化による人類の危機を回避する」ことをライフワークにすると心に決めました。
それが1997年藤崎電機に入社し、太陽光発電事業を始める事へと繋がったのです。 -
Q.2 開発を行う上で、環境負荷を極力抑えた施工方法をされていると聞きましたが具体的にどのような事を行っていますか?
自然エネルギー事業を進めていく上で考慮しなければならないのは自然環境との共生です。我々は環境負荷を最小限にし開発を進めるようにしています。
太陽光発電所を建設する際、伐採を行っても根は残すという形をとり、地盤を安定化させます。このような施工を行うことにより土砂災害による環境負荷を削除しリスクを低減します。
また、スイスから取り寄せたスパイダーマシンという重機により、30度程度の急な斜面地でも安全に杭打ち等の作業が可能となり、造成をなるべく行わない自然地形を活かした施工が可能となっています。
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Q.3 地域社会におけるエネルギー産業の将来的なビジョンを聞かせてください。
SDH(持続可能な開発で地域社会を幸せにする)というビジネスモデルを展開しています。自然エネルギー発電で作った電気を地産地消し、地域外に流出するお金の流れを内部循環させることによって雇用を生み出し、地域を活性化します。
自然エネルギー発電と社会のスマート化など我々が出来ることによって持続可能で幸せな地域社会を生み出すことが出来ます。
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Q.4 GFはどの様にゼロカーボン時代を牽引する企業となるのでしょうか?
自然エネルギー発電所を開発・建設し脱炭素化を図っていきます。太陽光発電所や風力発電所が発電する電力が増えることで、社会の脱炭素化が進みます。
我々に出来ることを着実に積み重ねていくことが、人類が直面する大きな課題を解決し、ひいては持続可能社会を実現することに繋がります。
一人一人が出来ることには限りがあります、しかし、その積み重ねが、影響しあい大きなムーブメントとなり、事態を変えていくと私は信じています。
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SDHとは
「Sustainable Development &Happiness」の略称で、持続可能な開発で地域社会を幸せにするビジネスモデルを意味します。SDGsより発想を得て自社で考案したオリジナルの造語となっています。
どんなビジネスモデルか
自然エネルギー発電でつくった電気を地産地消し、地域外に流出するお金の流れを内部循環させることによって雇用を生み出し、地域を活性化するビジネスモデルです。