桜
2020.03.25
一日一日春の足音が確実に近づいてまいりました。この時期は三寒四温、3日寒い日が続いた後に4日暖かな日が訪れる。これを繰り返しつつ本格的な春になっていきます。1月から猛威を振るうコロナウイルスによる新型肺炎は中国に端を発して、日本・韓国・イタリアをはじめとする欧州、イラン等の中東諸国、そして、アメリカにもその猛威を広げてきております。
幸い当社では3月中旬現在、皆様の予防努力等により、感染者を出すことなく、また、大きな被害を受けることなく推移しております。一方でパンデミックとなった影響は今後も長期にわたり世界の経済、生活環境等に大きな影を落としてくると考えられます。
今後も手洗い等の予防、規則正しい生活による免疫力の維持、不用意に感染者との接触の可能性の高いところへの出張などを避けて、自身と家族含め、被害を受けないよう努めていただきたいと思います。
春といえば桜が一番に思いつきます。日本では古来より桜が出会いや別れの花であり、また、最も愛されている花と言えるのではないでしょうか。
私自身幼いころより桜に囲まれ育ってきたと言う思いがあります。思い起こせば、小桜幼稚園、桜田中学校、桜台高校と桜を冠した学校で過ごしました。私が育った所は、名古屋でも桜の名所の多いところであり、もちろんすべての学校に多くの桜が植えられていたのは言うまでもありません。
私が桜で特に思い出す光景を2つ紹介いたします。1つ目は岐阜大学に入学した時の桜です。入学式の日、長良川のほとりに立つキャンパスに桜が咲き誇り、華やかな様々な色の服を着た新入学生の一員として参加した時の桜です。新たな地で新生活への期待感と少しの不安で胸がいっぱいとなり、満開の桜とうららかな春の日差しが温かくうれしくもあり、新たに買った白色のヘンリーネックセーター越しの風が、少し肌寒く感じたことを鮮明に思い出します。
もう一つの思い出は1991年5月留学中のことです。ボストンのアパートが八重桜の並木道に面していたのです。5月3日に家内の真美に出会ったころ、満開の八重桜下を二人で歩きました。二人の将来に思いをはせ、うきうきとしながら過ごした春の日々を思い出します。
今思い返すと、淡い桜のさわやかでそこはかとなく甘い思い出です。ちなみに2016年5月、25年ぶりに同地を家族三人で訪れました。八重桜は盛りを過ぎていましたが、娘のまり菜と共に歩くことができ、この出会いがあって今の自分や家族があると考えると、不思議な縁を感じ、改めて感謝と幸せな気持ちでいっぱいになりました。